喫煙者の3人に1人はタバコをやめたいと思っている

禁煙は1人で頑張らず病院へいく

タバコは様々な病気の原因と言われています。禁煙を考えている人は多く、喫煙者の3人に1人はタバコをやめたいと思っているとされています。しかし、喫煙者の数は一向に減っておらず、海外の調査では6カ月以上禁煙できた人は全体の1割程度とされているのです。

禁煙は想像以上に難しいと言われています。本人が強い意志を持って禁煙に挑んでも失敗してしまうのは、ニコチンに依存性があるからです。

ニコチンと脳の受容体は、結合するとドーパミンを放出し、快感を得たり、心が落ち着いたりします。しかしニコチンで得られる快感は一時的なものです。ニコチンの効果は30分ほどでなくなります。またニコチンを得ようと喫煙を繰り返し、習慣化することで、ニコチンに依存するようになってしまうのです。

ニコチンに依存している状態では、自分の意志だけで禁煙を成功させるのは難しいです。

ニコチン依存は一種の病気です。自分だけで解決しようとするのではなく、医療機関で専門医の治療を受けましょう。

タバコに含まれる有害物質

タバコは身体に様々な害をおよぼします。タバコの煙の中には、約4000種類の化学物質が含まれており、そのうちの200種類以上は有害物質です。また、ニコチン、タール、一酸化炭素などおよそ50種類の発がん性物質も含まれています。

タバコは肺がんの原因と言われていますが、害をおよぼすのは肺だけではありません。食道や胃にもがんを引き起こします。女性の場合は子宮頸がんの原因にもなります。また、老けて見えるようになるなど、体内だけでなく外見にも悪影響がおよぶのです。

タバコは喫煙者だけでなく、周囲の人にも悪影響を与える恐れがあります。喫煙者の副流煙を吸い込むことを受動喫煙といいます。受動喫煙で吸い込む副流煙は、喫煙者が吸い込む主流煙よりも有害物質が多く含まれているのです。ニコチンは2.8倍、タールは3.4倍、一酸化炭素は4.7倍とされています。

受動喫煙によって、普段タバコを吸わない人でも、がんや脳卒中のリスクが大幅に高まります。

タバコは肺の機能を低下させる

喫煙は慢性閉塞性肺疾患(COPD)の原因になります。

COPDとは、肺の機能が低下する病気です。以前は肺気腫とも呼ばれていました。初期症状として、息切れしやすくなります。重症化すると呼吸不全となり、死亡する危険性もあります。

慢性閉塞性肺疾患の原因のほとんどは喫煙です。タバコに含まれる様々な有害物質が肺に炎症を起こし、COPDを発症します。

COPDは寿命に大きな悪影響を与えます。喫煙者の寿命は非喫煙者に比べて、数年短くなる可能性が高いです。COPDの初期症状が出ている場合はさらに数年、重症の場合はおよそ10年の差があるとされています。

禁煙をおこなえば、非喫煙者と変わらない健康状態を維持できます。COPDになっても、禁煙を始めればおよそ1年で症状が改善されると言われています。

タバコは脳や心臓にも悪影響をおよぼす

喫煙は肺がんの発症率を通常の数倍以上も上げるとされています。肺がんの多くは喫煙が原因です。禁煙をすれば、およそ10年から20年で肺がんのリスクが下がります。

喫煙は肺がんだけでなく、脳卒中や心臓病の発症率も高めてしまうのです。タバコに含まれているニコチンには、血管の収縮や、血圧の上昇を促す効果があります。また、タバコに含まれる一酸化炭素は身体の酸素補給を妨げます。その結果、血管が詰まりやすくなるのです。

このような理由から、喫煙者は非喫煙者よりも命に関わる病気のリスクが数倍以上高くなります。タバコは肺や脳、心臓に重大な影響を与えるため、喫煙が習慣になっている人は禁煙するのが望ましいです。